介護職員初任者研修でのレポートの例・書き方(解答・回答)

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介護職員初任者研修の受講を開始して、しばらく講座が進んでいくと、学習の状況を見極める目的から、受講者に対して「レポート課題」が出されます。

初任者研修は介護職の入り口に位置づけされているとおり、受講される方々の多くは「介護という専門分野」は初めてかと思います。それに対して、受講するテキストは専門用語が網羅されていて、かなりのボリュームです。

通信教育で受講しても最低限の通所が必要であり、また、仕事をしながら受講される方もおられます。このような受講者に対して、「レポート課題」はかなりの負担であられるようです。

本稿は、そういった方々の便宜を図るために、「介護職員初任者研修でのレポートの書き方・解答」について述べています。

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初任者研修で作文が必要なレポート課題の書き方について

初任者研修の講座で出される「レポート課題」にはいくつかの種類がありますが、大きく分けて2種類と言えましょう。

1つは、課題の内容がテキストにそのまま載っているもの。そしてもう1つは、学習した項目のいくつかが指定されて、それについて「述べよ(書きなさい)」というもの。

課題の内容がテキストの載っているものについては、「テキスト掲載場所を把握している」ということが肝心であり、テキストどおりに記載して問題ありません。しかし、指定項目での記述には作文作業が求められます。

そこで、本稿では、重要と思われる課題例(作文を要するレポート課題)を取り上げて、その書き方について、筆者のオリジナルレポートも掲載して紹介しています。

初任者研修でのレポート課題の例

「介護を提供する際に留意する点」について、「尊厳の保持」・「QOL」・「ノーマライゼーション」・「自立支援」の4つのキーワードを全て用いて、500文字程度にまとめなさい。

以降、上記課題の例について、

  • 4つのキーワードの説明
  • 4つのキーワードの関係性
  • 上記課題レポートの実例(筆者作)

の順番で述べています。

4つのキーワードの関係性までお読みいただき、これを参考にレポートが書けると思います。

尊厳の保持・QOL・ノーマライゼーション・自立支援の意味

レポートで要求される「尊厳の保持」、「QOL」、「ノーマライゼーション」、「自立支援」の4つのキーワードについて、その意味するところを少し突っ込んで解説してみました。

先に、各キーワードの意味を要約してみます。

  • 尊厳の保持 ⇒ 人権・プライバシーを擁護
  • QOL ⇒ 自分らしい生活を尊重
  • ノーマライゼーション ⇒ 高齢者や障害者も共に社会生活実現へ
  • 自立支援 ⇒ 高齢者や障害者の可能な限りの社会参加支援

尊厳の保持

尊厳の保持とは、生きていく上で護られなければならない権利の擁護やプライバシーを保護することです。基本的人権の尊重は、世界人権宣言でも日本国憲法(第13条の生存権、第25条の自由・幸福追求権)でも明確にされています。また、虐待防止・身体拘束防止・個人情報保護法なども尊厳の保持(人権の擁護)のために制定されています。

QOL

QOLとは、「Quality Of Life」略で「生活の質」と訳され、生活の質の向上を目指すということ。介護の分野では「その人らしい生活」を尊重すること。

ノーマライゼーション

ノーマライゼーションとは、一般的には、障害をもつ者ともたない者とが平等に生活する社会を実現さようという考え方。介護の分野では、高齢者や障害者でも、地域社会の中で自分の役割を果たしつつ一般的に生活できるようにしていこうという考え方。

自立支援

自立支援とは、「介護を必要としている人であっても、その人の能力を発掘して、地域社会の中で役割を果たし自立していけるように支援する」ことを言いますが、現実には自立できないから介護を受けているわけで、「今、持っている力や残されている能力を最大限に活かして、不必要な助けを差し伸べない」状態へと持っていくように支援する、ということになります。

尊厳の保持とQOL・ノーマライゼーション・自立支援の関係性

次に、各4つのキーワードの関係性について述べます。

「介護を提供する際に留意する点」として【尊厳の保持】は最も重要です。これなくして、QOL、ノーマライゼーション、自立支援は成り立ちません。

尊厳の保持に臨むにあたり、個人個人の価値観は多様であり、それぞれの自分らしさ(QOL)と向かい合うことになります。

そして、自分らしい生活の「自己実現」の場こそ、地域社会であり、ここに【ノーマライゼーション】の発想があります。可能な限りの社会参加への道を拓いていくところに、介護提供者の最終的な使命もあります。

さらに、社会参加へ向けて、力量・能力の発掘から始め、具体的な方法を決めて、これを支援していくことが【自立支援】と言えます。

尊厳の保持 に関する補足

介護を必要とする人は、言うまでもなく、自助・自立の出来ない「弱者」です。そして、この弱者を対象に介護サービスを提供する仕事では、いとも簡単に、【「人の尊厳を踏みにじる」ことで出来てしまう】という側面があることを忘れてはいけません。

以上、各キーワードの意味とそれらの関係性を参考に「研修レポート」を作成してみて下さい。

以下は、筆者オリジナルの当該「研修レポート」となります。文字数は525文字です。

介護を提供する際に留意する点(筆者オリジナル)

介護を提供する際、最も留意すべき点は尊厳の保持である。被介護者は自助・自立が不可能な弱者であることを常に念頭に置くべきであり、留意すべき点の第一に挙げられよう。

介護サービス提供者は、被介護者の人権をいとも簡単に踏みにじってしまえる立場にあることを重々心しなければならない。

さて、尊厳の保持は一様ではない。なぜなら、被介護者には、各人各様の価値観があり多様であるからだ。故に、それぞれの価値観に対応した尊厳の保持が求められるのである。

そして、被介護者のそれぞれの価値観を尊重することはQOLの実現に通じていく。いわゆる、自分らしい生活の実現ということである。

さらに、QOLの実現を推進することは、ノーマライゼーションのあり方に通じていく。

ノーマライゼーションといっても、被介護者の持つ、現状の力量や能力を個々に把握して、具体的な地域社会への参加を模索し、具体化していく作業が不可欠である。そして、そのための具体的な施策をもっての支援こそ、自立支援である。

しかし、完全な自立は現実的ではなく、被介護者の現状の力量や能力を最大限に活かしての社会参加支援となろう。

ノーマライゼーション実現への制度の充実を期待しつつ、目前の介護の提供に尽力していきたいと思う。

以上の文字数:525文字

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★参考:初任者研修修了試験(筆記テスト)の模擬問題【全32問】

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