研修報告書といってもどのような研修かによって、「まとめ方」も違うかもしれません。また、研修報告書を書くという機会は、「研修」があって成り立つわけで、新入社員研修以降、研修に臨む機会というのはそうそう無いと思われます。
ゆえに、職場のベテランも新人さんも、こと研修報告書については経験値について大差はないというのが実情ではないでしょうか。研修報告書の書き方を調べる人が新人さんばかりではない事実がそれを裏付けていると思います。
以降、基本となる『まとめ方』を、研修報告書の内容に即して述べて参ります。
研修報告書の記載項目を確認する
研修報告書には記載すべき【項目】というものがあります。いわゆる中身、コンテンツです。そして、研修レポート(報告書)の項目には以下のものがあります。
- 研修の行われた「年月日」あるいは「期間」
- 研修の行われた「場所」
- 研修の「参加者」
- 研修の「何についてのレポート」なのか
- 研修受講者の「誰が書いた」レポートか
- 研修では「何を行ったか」
- 研修の「様子はどうだったか」、また、研修での「感想」
以上の項目で言いたいことは、研修に限ることなく、「ある出来事」を最大もらさず的確に報告する際に必要な【5W1H】を盛り込むということになります。
5W1Hとは、Who(誰が)・ What(何を)・ When(いつ)・Where(どこで)・Why(なぜ)行ったか・ How(どのように)、ということです。この視点は、実践的かつ実用的な視点なので、今後の為にも訓練の意味は大きいと」思います。
上記の項目の中で、「研修での感想」は、研修者自身の思い・考えになりますが、これ以外は厳然たる事実です。そこで、感想とそれ以外の項目は述べ方(書き方の表現)に明確な違いを持たせるべきです。
すなわち、事実を述べるわけなので、感想以外は『断言』する表現とするべきです。また無駄な形容詞や修飾語は避けて、語尾は『です・ます』調か『だ・である』のどちらかに統一します。
研修報告書では所感・感想の部分が大切
問題は「感想」の部分です。
研修はその研修を受講して「身につける・覚える」ことを目的としています。まずは、研修自体を真剣に受講することです。研修報告書を書く段階で、「上司に良く思われたい」などという考えはマイナス以外の何物でもありません。
率直な取り繕うことの無い感想を書きようにします。仮にも、心に無いことを書いてはなりません。研修は新たな仕事の分野への入門との言えます。研修後に現場などで、実践を通してスキルに磨きをかけるスタートといえるものです。
率直な感想がいかなるものであったにせよ、そこに上司などからアドバイスや忠告が入れば、それを真摯に受け止めることによって、自身の成長があるのです。
以上が研修報告書(研修レポート)を書く上での基本的なまとめ方となります。